骨が伸びる仕組み
身長が伸びるとは、背骨や脚の骨が伸びるということです。このページでは、どのような仕組みで、骨が伸びていくのか説明します。 骨が伸びる仕組みがわかれば、身長の伸ばし方の全体像を把握することができます。
■目次
- 骨が伸びる=骨端線が増殖する
- 骨端線が増殖する仕組み
- 骨端線の増殖の流れ
- 骨を伸ばすための方程式
- まとめ
身長が伸びる=骨端線が増殖する
成長期に身長が伸びるのは、骨の骨端線にある軟骨部分が増殖するからです。骨端線は、骨の端(関節付近)にあります。
骨端線は、体中の骨にありますが、身長が伸びるのに関わるのは脚(大腿骨・脛骨・腓骨)と背骨(頸椎・胸椎・腰椎) です。
大人になるにつれ身長が伸びにくくなるのは、骨端線の軟骨部分がだんだん固まっていき増殖しずらくなるからです。
一般的に、背骨の骨端線のほうが、脚の骨端線より遅くまで残るといわれています。20代になっても、年間で数cm伸びてる人は背骨の伸びかもしれません。どちらにせよ、骨端線がやわらかいときのほうが伸びやすいのは確かです。
骨端線が増殖する仕組み
”骨端線が増殖する=身長が伸びる”ということなので、
その仕組みを知ることで身長の伸ばし方への理解が深まります。
骨端線が増殖する流れ
骨端線増殖の流れは以下の通りです。
- ①古くなった骨を破骨細胞が溶かし、カルシウムとコラーゲン(タンパク質の一種)に分解し体の隅々まで送り出す。
- ②分解して送り出す作業が終わると破骨細胞の変わりに、骨芽細胞が現れ、コラーゲンで鉄骨をつくる。
- ③出来上がった鉄骨に血液中から運ばれてきたカルシウムが付着し新しい骨となる
この作業が繰り返し行われていくことで骨が強く長くなっていきます。
ホルモンで身長が延びるのは、骨芽細胞を活発化させ作業を早くするからです。
骨を伸ばすための方程式
さきほど説明した、”骨端線が増殖する流れ”を、ビルの建設に例えると、骨を伸ばす方程式が見えてきます。ビルを素早く作るには、作業員×ビルの資材×作業道具が必要です。骨を伸ばすにも、この方程式が当てはまります。それぞれの役割について、詳しく説明します。
- 作業員のスピードを速める
ビルを建設するのに、一番重要なのが作業員。作業員がゆっくり行動していたら、ビルの建設は遅くなる。骨の場合、骨芽細胞が作業員の役割にあたる。破骨細胞の過剰な働きを抑えて、骨芽細胞の働きを促進することが、作業スピードを速めるコツ- 資材を供給する
作業員がいくら沢山いても、鉄骨やコンクリートが不足すると、ビルをつくることができない。骨の場合、コラーゲンが鉄骨、カルシウムがコンクリートの役割を果たす。- 作業を効率化する道具を用意
いうなれば、建設作業をサポートする道具の役割。クレーンのように、作業効率を急上昇させるものから、さほど影響の少ない道具もある。ビタミン類、ミネラル類がこの役割を果たす。
作業員、資材、作業道具、これら3つの役割をMAXに高めることによって、相互に作用し、骨の建設スピードが速まります。それぞれの役割をになう成分については、身長を伸ばすサプリまとめページに記載してます。
まとめ
このページでは、骨が伸びるとはどういうことか?その仕組みについての説明。そして、骨端線の増殖をビルの建設に例えて、実際に骨を伸ばす方程式を割り出しました。
これが、成長期の身長を伸ばす基本です。身長を伸ばす方法について、頭がこんがらがったときは、このページをみることで、原点を戻ることができます。
成長が鈍った骨を伸ばすには
身長の伸びが鈍化した人でも、骨に強い成長刺激を与えつづけることで、意外なほど伸びる可能性がある。
強い成長刺激を与えるには、”骨端軟骨の増殖を加速させる成分” ”骨の材料になる成分” ”骨の建設をサポートする成分” が有効。詳しくは”身長を伸ばす成分まとめページ”へ。